カフェ・レストラン就活に役立つ?TrainCanって何?【カナダの食品安全資格】

カナダでカフェやレストランで働こうと思ったとき、「FOODSAFE」や「Smart Serve」など、いろいろな資格の名前を耳にするかもしれません。その中で、「TrainCan」という名前を見かけたことはありませんか?

「これは何の資格?」
 「FOODSAFEとはどう違うの?」
 そんな疑問を持つ方に向けて、この記事ではTrainCanとは何か、どんな人に必要なのか、就活でどう役立つのかをやさしく解説していきます。


 ❓ TrainCanとは?

TrainCan Inc.(トレインキャン)は、カナダ国内で広く認められている食品安全トレーニング企業です。カフェやレストラン、フードサービス業界で働く人向けに、食品の取り扱いに関するオンライン教育や資格試験を提供しています。

この会社は、カナダの保健当局(Health Canada)や各州の衛生基準にも対応しており、公的機関や飲食チェーンも採用している信頼性の高い教育プログラムを運営しています。


 🏅 提供している主な資格は?

TrainCanでは、以下のような食品安全教育コースを提供しています。

まず基本となるのが、「BASICS.fst(ベーシックス・エフエスティー)」という食品安全コースです。これはいわば、FOODSAFE Level 1に相当する資格で、カナダ全国で認められている内容です。

また、スーパーバイザーやマネージャー向けには「ADVANCED.fst」という上級レベルのコースも用意されています。

どちらのコースも、オンラインで完結でき、修了試験に合格すれば認定証(Certificate)が発行されます。


 🗺️ どの州で有効なの?

TrainCanの資格は、カナダの多くの州や自治体で公式に認められています。たとえば以下の州では、TrainCanのBASICS.fstが公的な食品ハンドラー資格として使用できます。

ブリティッシュコロンビア州
オンタリオ州
アルバータ州
マニトバ州
ノバスコシア州
プリンスエドワードアイランド州 など

ただし、ケベック州など一部の州では独自の衛生基準があるため、現地の認定資格を優先的に求められることがあります。


 📘 英語が苦手でも大丈夫?

BASICS.fstは、英語がベースですが、視覚的な教材や簡単な英語で作られているので、英語が得意でなくても理解しやすい構成になっています。

また、最近ではスペイン語、中国語など、多言語対応の教材も増えているので、日本人にとっても学びやすくなっています。わからない単語があっても、Google翻訳や辞書を併用しながら進めていけば合格は十分に可能です。


 💰 取得にかかる費用と時間

受講料はコースによって異なりますが、BASICS.fstであれば約30〜50カナダドル程度で受講できます。試験もオンラインで受けられ、通常は数時間の勉強とテストで取得可能です。

忙しいワーホリ中の方や、渡航前の準備としても取り組みやすいのが特徴です。


 📝 履歴書に書ける?就活に役立つ?


はい、TrainCanのBASICS.fstは、飲食業の履歴書にしっかり書ける資格です。採用側も「食品衛生の基礎知識がある人」として信頼してくれます。

特に、チェーン系のカフェやフードコート、ファストフード店などではこの資格を持っていることで採用が早まるケースもあります。


 ✅ まとめ

TrainCanは、カナダで飲食業に関わる人にとって信頼性のある食品安全資格を提供する教育機関です。FOODSAFEやSafe Food Handlingと同じように、多くの州で使える資格なので、どの州に行くかわからない人やオンラインでサクッと資格を取りたい人にはとても便利な選択肢です。

これからカナダで飲食バイトを考えている方は、ぜひTrainCanのBASICS.fstをチェックしてみてくださいね。