海外就職や外資系企業への応募では欠かせない英文カバーレター。
しかし、日本人が書く英文カバーレターには、思わぬ“落とし穴”が潜んでいることもあります。英語が正しくても、「伝わり方」がズレていると逆効果になってしまうことも。
今回は、ネイティブの採用担当者が実際に「違和感を覚える」日本人のNG英文カバーレターを5つ紹介します。心当たりがある方は、今すぐチェックしてみてください。
🚫 1. 【NG】「I am writing to apply for the position...」だけの平凡な出だし
なぜNG?
定型すぎて印象に残らないからです。
多くのカバーレターが「I am writing to apply for 〜」で始まりますが、これでは大量の応募の中に埋もれてしまいます。
改善ポイント:
出だしから自分の強みや企業とのマッチ度を伝えることで、読者の興味を引きましょう。
OK例:
As a bilingual marketing specialist with 5 years of experience in both Japanese and North American markets, I was excited to see your opening for a Global Brand Manager.
🙇♀️ 2. 【NG】日本式「謙虚さ」が強調されすぎてしまう
なぜNG?
英語圏では、自信をもって自分を売り込むのが基本スタイル。
「I still have a lot to learn, but I will try my best.」のような謙遜は、未熟・自信がないと受け取られる恐れがあります。
改善ポイント:
努力する姿勢より、できること・成果・価値をアピールしましょう。
OK例:
I have consistently exceeded sales targets and am confident in my ability to contribute to your team's international expansion goals.
📄 3. 【NG】職務経歴の“英訳”だけで終わっている
なぜNG?
英文履歴書(レジュメ)とカバーレターの役割を混同しているからです。
レジュメは「事実の羅列」、カバーレターは「文脈のある自己PR」です。
改善ポイント:
単なる過去の説明ではなく、「なぜ自分がこのポジションに合っているのか」をストーリーとして伝えましょう。
OK例:
Leading a cross-cultural team to launch a new service in Southeast Asia taught me how to align diverse perspectives toward a shared goal—an experience that directly aligns with your company's global vision.
🧑⚖️ 4. 【NG】日本企業向けのフォーマルすぎる文体
なぜNG?
英語圏のビジネス文書は、日本語ほど硬く丁寧ではありません。
「I would be most honored if you would consider my application for your esteemed company.」のような表現は、不自然に聞こえることがあります。
改善ポイント:
敬意は表しつつも、自然で読みやすいトーンを心がけましょう。
OK例:
I'm excited about the opportunity to bring my experience to your team and would welcome the chance to further discuss how I can contribute.
☁️ 5. 【NG】自己PRが抽象的すぎる
なぜNG?
「I am a team player」「I am passionate about learning」などのフレーズは、誰でも言えてしまうため説得力に欠けます。
改善ポイント:
抽象的な表現には、具体的な経験や数字を添えましょう。
OK例:
In my previous role, I led a team of 6 engineers to reduce page load time by 40%, improving overall user retention by 15%.
🌍 まとめ:英語力よりも“文化理解”が差をつける!
英文カバーレターで差がつくのは、実は語彙や文法ではありません。
「英語圏での伝え方の文化」を理解し、自信と具体性をもって自己アピールできるかどうかが重要です。
ChatGPTなどのAIツールを使って下書きを作るのもアリですが、「英語として正しいか」だけでなく、「伝え方がズレていないか」にも注意しましょう。
正しい英文+効果的なメッセージ=採用担当者に刺さるカバーレター!