カナダで仕事を探すなら、英文履歴書(Resume)だけでなくCover Letter(カバーレター)の質が合否を左右することも珍しくありません。
でも、「どこまで自分をアピールしていいの?」 「日本式と何が違うの?」と迷う方も多いはず。
この記事では、カナダの採用文化に合ったカバーレターの書き方と、やりがちなミス・現地流のフォーマットを解説します。
1. カナダ流カバーレターの特徴
✅ 自己PRは“控えめすぎず、自信を持って”
カナダでは、成果やスキルを遠慮せずしっかり伝えることが求められます。「がんばります」よりも「これまで何を成し遂げたか」にフォーカスするのが鉄則です。
✅ 長さは1ページ以内
読み手の多くは忙しい採用担当者。長文は敬遠されがちなので、4パラグラフ前後・300~400語程度でまとめるのが理想です。
✅ 決まり文句より、“あなたの言葉”で語る
ありきたりな言い回しより、自分の経験と志望動機をリンクさせたパーソナルな内容の方が好印象を与えます。
2. カナダで避けるべき注意点5つ
❌「To whom it may concern」で始める
→ 相手の名前がわからなくても、「Dear Hiring Manager」の方が自然です。
❌ 応募動機が「御社に貢献したい」「成長したい」だけ
→ なぜその会社なのか、なぜその職種なのかを具体的に書く必要があります。
❌ 履歴書と同じことを繰り返す
→ Resumeで書いたことをなぞるのではなく、1〜2つの経験を深掘りして「なぜそれが今回のポジションに活きるのか」を語りましょう。
❌ フォーマルすぎる・敬語が強すぎる
→ 英語では、過度に丁寧すぎる表現(“I would be most honored to…”など)はやや不自然です。
❌ 「日本でしか通じない常識」を前提にしてしまう
→ たとえば「新卒一括採用」や「年功序列文化」を前提にした文章は、カナダでは伝わりづらいことがあります。
3. 現地で好まれるカバーレターのフォーマット構成
📌【1】Header(自分と相手の情報)
Your Name
Your Address
Your Email | Phone Number
Date
Hiring Manager's Name
Company Name
Company Address
📌【2】Opening Paragraph(応募理由と関心)
- どのポジションに応募するのか
- なぜ興味を持ったのか(会社に共感した点など)
📌【3】Body Paragraph(スキル・経験の強調)
- 過去の具体的な実績やスキル
- それがどうポジションにマッチするか
- 数値・成果があると効果的
📌【4】Closing Paragraph(意欲と次のステップ)
- 面接の機会を得られたら嬉しい、など前向きな一言
- お礼と連絡先
📌【5】Sign-off(署名)
Sincerely,
Your Full Name
4. 実例:カナダ企業向けカバーレター冒頭例(Marketing職)
Dear Hiring Manager,
I am writing to express my strong interest in the Marketing Coordinator position at ABC Inc. With over 3 years of experience in bilingual marketing campaigns across Canada and Japan, I bring a cross-cultural perspective and results-driven approach that aligns with your company’s global vision.
→ このように、「自分の強み」と「企業の方向性」を冒頭でリンクさせるのが、カナダ流の魅せ方です。
5. まとめ:カナダ就職では“伝える力”が命!
カナダのカバーレターでは、「謙虚で丁寧」は大事ですが、それ以上に「根拠のある自信」が求められます。
ただの自己紹介文ではなく、「なぜあなたがベストマッチか」を採用担当者目線で伝えることが重要です。
ChatGPTなどのツールを活用するのもOKですが、そのまま使わず、自分の経験や言葉でパーソナライズすることを忘れずに。