カナダでエンジニアとして働くなら、学歴や経験だけでなく、「資格」も大きな武器になります。特に海外では、「第三者の証明=信頼できる能力証明」として資格の有無を重要視されることが多いです。
この記事では、カナダ就職で評価されやすいIT・建築・電気の3分野の資格をまとめてご紹介します。
✅ ITエンジニア編(ソフトウェア、ネットワーク、セキュリティ)
● AWS Certified Solutions Architect
クラウド系求人で最も人気がある資格のひとつ。Amazon Web Servicesの構築・設計能力を証明します。現地のクラウド求人の多くで「AWS資格保有者歓迎」と明記されています。
● CompTIA(A+ / Network+ / Security+)
初心者〜中級者向けのIT資格。サポート職やネットワーク系の求人で評価されやすいです。特にA+はカナダのカレッジでも推奨されており、就労ビザ不要の求人にもよく登場します。
● Google Professional Cloud / Data Certificates
Googleのクラウドやデータ分析系資格は、スタートアップやTech企業で特に重視されます。英語教材が中心ですが、図解が多く学びやすいです。
● Microsoft Azure Certifications
Azureは、カナダの教育・行政機関や大手企業での導入が進んでおり、政府系求人でも評価されます。AZ-900(基礎)からスタートするのがおすすめ。
🏗 建築・土木エンジニア編(構造設計、施工管理など)
● P.Eng(Professional Engineer)
最も権威のある国家資格。州ごとの認定機関(たとえばオンタリオ州はPEO)から認可されます。P.Engがないと「Engineer」という肩書で正式に働けない職種もあるため、将来的に取得を目指す価値は大です。
● EIT(Engineer-in-Training)
P.Eng取得前のステップとして、多くの新卒や留学生が取得します。実務経験が不足していても登録できるのが特徴で、職歴を積む第一歩に。
● PMP(Project Management Professional)
建設・設備・ITなど、分野を問わず評価されるプロジェクト管理資格。海外の現場では「スケジュールとコスト管理」が重視されるため、現場監督・施工管理系の人材にも強いアピールになります。
⚡ 電気・設備系エンジニア編(施工、メンテナンス、設計など)
● Red Seal Program(電気技術者向け国家資格)
Red Sealは、各州で統一された熟練技術職向け資格制度。電気工事士(Electrician)などの職種では、Red Sealがあることで高収入や独立も可能になります。
● Master Electrician License(州ごとに異なる)
たとえばオンタリオ州ではESA(Electrical Safety Authority)が認定。設計や配線図の確認、建設現場での責任者になるためにはこのライセンスが必要です。
● CET(Certified Engineering Technologist)
カレッジ卒などのテクニシャン向けの資格で、中堅技術者層として高く評価されます。オンタリオではOACETTが認定。電気・メカ系の職種に強いです。
💡補足:資格がなくてもチャンスはある?
資格がないと応募できない職種もありますが、未経験・資格なしでもOKな求人も多数あります。特に「Junior Engineer」や「Technician」などのポジションは、現場経験重視です。
その場合でも、上記のような“学習中”“登録中”と書ける資格があるだけで印象は大きく変わります。
✍️ 最後に:就活に強くなるために、今すぐできること
- 自分の希望職種に合った「州の認定機関」をチェックする
- 資格取得に必要な「学歴・実務年数」を逆算する
- LinkedInで、資格保有者がどんな職種についているかをリサーチしてみる
- 無料〜安価なオンライン学習から始める(Coursera, Udemy, Skillshare など)
カナダ就職は、準備次第で「実務経験ゼロから逆転」も可能です。
資格はその近道のひとつ。迷ったら、まずは“EIT”や“CompTIA”などの取りやすい資格からチャレンジしてみましょう!