カナダ・オンタリオ州でレストランやバーの仕事を探していると、「Smart Serve」という言葉を目にすることがあります。
これは、お酒を扱う飲食業界では非常に重要な資格で、就職にも大きく関わってきます。
この記事では、Smart Serveとは何か、なぜ必要なのか、どうやって取得するのかを、これから就活する人に向けてわかりやすく解説します。
❓ Smart Serveって何?
Smart Serveは、オンタリオ州が定めた「責任あるアルコール提供」に関するトレーニングプログラムです。
この資格を持っていることで、法律に則った方法で安全にお酒を提供できることが証明されます。
研修では、未成年者への販売を防ぐ方法、酔っているお客さんへの対応、飲酒によるトラブル防止など、実際の現場で必要な知識を学ぶことができます。
🍺 どんな仕事に必要?
Smart Serveは、オンタリオ州でお酒を扱うほぼすべての仕事に必要とされています。たとえば、次のような職場が対象になります。
・レストランやカフェ(ライセンスありの場合)
・パブやバー
・クラブやライブハウス
・ホテルのバーエリア
・ケータリングやイベントスタッフ
調理スタッフやホールスタッフであっても、お酒を提供する機会がある場合は必要です。
🗣️ 就活にどれくらい影響する?
面接で「Smart Serve持ってますか?」と聞かれることが非常に多いです。
もし持っていない場合でも、採用後にすぐ取得すればOKというケースもありますが、事前に取っておくことで「すぐに働ける」「意欲がある」といった印象を与えることができます。
また、履歴書にも書けるので、他の応募者との差別化にもつながります。
💻 取得方法と流れ
Smart Serveは完全オンラインで取得可能です。パソコンやスマートフォンから、好きなタイミングで学習とテストを受けることができます。
流れはとてもシンプルです。
まず、公式サイト(https://smartserve.ca)でアカウントを作成し、受講料を支払います。料金はおおよそ34.95カナダドルです。
その後、オンライン教材を読み進めて、最後にテストを受けます。テストに合格すれば、その場で証明書が発行されます。所要時間はだいたい2〜3時間ほど。内容もわかりやすく、英語に自信がない方でも翻訳ツールを使いながら進めることができます。
⌛ 有効期限について
以前は有効期限がありませんでしたが、2023年以降、Smart Serveの有効期限は5年となっています。5年後には再受講が必要になりますので、長く飲食業に関わる予定がある人は注意が必要です。
🌍 他の州との違いは?
Smart Serveはオンタリオ州限定の資格です。他の州では別のトレーニングプログラムが用意されています。
たとえば、ブリティッシュコロンビア州では「Serving It Right」、アルバータ州では「ProServe」という資格があります。州ごとに名称やルールが違うので、引っ越しや転職の際は要確認です。
✅ まとめ
Smart Serveは、オンタリオ州でレストランやバーの仕事をするなら、ほぼ必須と言える資格です。手軽にオンラインで取得できるうえに、就活にも大きく役立ちます。