ナダ・アルバータ州でレストランやバーの仕事を探していると、「ProServe」という名前を目にすることがあります。初めて聞く方には馴染みがないかもしれませんが、これはアルバータ州でお酒を扱う仕事に就くうえで、とても大切な資格です。
この記事では、ProServeとは何か、なぜ必要なのか、どう取得すればいいのかを、これから就職活動を始める人向けにわかりやすく解説します。
❓ ProServeとは?
ProServeは、アルバータ州の飲食業界で働く人向けの「責任あるお酒の提供」に関するトレーニングプログラムです。州の酒類規制を管理している「AGLC(アルバータ・ゲーミング・リカ―・カンナビス委員会)」が運営しています。
この資格を持っていることで、お酒を提供する際の法律、マナー、トラブル防止策などを正しく理解していることを証明できます。
🍺 どんな職場で必要になるの?
アルバータ州では、次のような職場でお酒を提供する場合、ProServeの取得が義務づけられています。
・レストランやカフェ(お酒を提供している店舗)
・バーやパブ
・ナイトクラブ
・イベント会場(フードフェス、ケータリングなど)
・ホテル内の飲食部門
・酒屋やリカーショップのスタッフ
飲食店のスタッフだけでなく、店長やマネージャー、さらにはイベントスタッフまで、幅広い職種で必要になるため、多くの人が取得しています。
⚠️ 取得しないと働けない?
法律上、お酒を取り扱う業務に就く人は、勤務開始から30日以内にProServeを取得する必要があります。ただし、雇用主によっては「面接時点で持っている人を優先する」ケースもあるため、事前に取得しておくと就活の際に有利です。
履歴書にも書ける資格なので、飲食店での採用率アップにもつながります。
💻 どうやって取得するの?
ProServeはオンラインで簡単に取得できます。以下の流れで進めます。
まず、公式サイト(proserve.aglc.ca)にアクセスしてアカウントを作成し、コースを購入します。料金は約26.25カナダドルです。
その後、トレーニング用の教材(英語)を読み進め、最後にテストを受けます。テストは60分以内に完了する形式で、合格するとすぐに証明書(PDF)が発行されます。
英語に自信がない場合は、翻訳ツールを使いながらでも理解できる内容なので、安心して取り組めます。
⌛ 有効期限はある?
ProServeには現在、明確な有効期限は設けられていません。ただし、法律や規定が変わることがあるため、業界で長く働く予定がある方は定期的にサイトで情報を確認しておくと安心です。
🌍 他の州との違いは?
カナダでは、州ごとにお酒に関する法律や資格が異なります。たとえば、ブリティッシュコロンビア州では「Serving It Right」、オンタリオ州では「Smart Serve」という資格が必要になります。
アルバータ州で働くなら、ProServeがその代わりになるということです。もし今後、州をまたいで働く予定がある場合は、各州に合った資格を取得する必要があります。
📌 就活でのアピールポイントに
ProServeを持っていることで、採用担当者から「準備ができている人」「すぐに働ける人」として見られやすくなります。特に飲食業の現場では即戦力が求められるため、事前に資格を取っておくことは大きなアドバンテージになります。
資格の取得は、英語の勉強にもなりますし、現場での対応力アップにもつながります。
✅ まとめ
ProServeは、アルバータ州で飲食業に携わるなら必ず知っておきたい資格です。特にレストランやバーなど、お酒を扱う職場で働く予定がある方には必須とも言えるでしょう。