海外、特にカナダの企業で働くときによく聞くのが「Benefits(福利厚生)」という言葉。
日本の「社会保険」「交通費支給」などとは少し違う形で制度が整っているのが特徴です。
今回は、カナダの会社でよく見られる福利厚生の種類や、就活時にチェックしておきたいポイントを紹介します💡
💼 Benefits(福利厚生)とは?
英語の benefits は、給与以外に会社から提供される「プラスの待遇」全般を指します。
たとえば、健康保険・年金・有給休暇・在宅勤務制度 などが含まれます。
カナダでは法律で定められた最低限の保障(public benefits)と、
企業が独自に用意する追加の保障(private benefits)の2つが組み合わさっています。
🩺 1. Health & Dental Insurance(医療・歯科保険)
カナダでは基本的に公的医療保険(州のヘルスカード)がありますが、
歯科・眼科・薬代 はカバーされないことが多いです。
そのため、多くの企業は以下のような追加保険プランを提供しています👇
- 歯科治療の費用を一部または全額カバー
- 処方薬(Prescription Drugs)の補助
- 眼鏡・コンタクトレンズの補助
- カウンセリングやメンタルヘルス支援
特に「Extended Health Benefits」という言葉が求人にあれば、
これらが含まれている可能性が高いです✨
🏖️ 2. Paid Vacation(有給休暇)
カナダでは、法律上の最低ラインは2週間(勤務1年後)ですが、
多くの企業では3〜4週間を提供するケースも珍しくありません。
さらに、年次休暇とは別に以下のような特別休暇もあります:
- Personal Days(個人休暇):急な予定やリフレッシュに使える
- Sick Days(病欠):体調不良時の有給休暇
- Mental Health Days(メンタルヘルス休暇):ストレス対策として導入する企業も増加中
ワークライフバランスを重視する文化が強いので、
「有給を消化するのが当たり前」という空気があります🌿
👶 3. Parental Leave(育児休暇)
カナダでは、出産・育児休暇が非常に充実しています。
- 最長で18か月まで取得可能(産休+育休)
- 政府のEI(Employment Insurance)から手当が支給される
- さらに企業によってはトップアップ(追加支給)制度もあり、
収入の80〜100%が維持されるケースも!
男女ともに取得しやすく、パートナー同士で分け合うこともできます👨👩👧👦
🏡 4. Remote Work / Flexible Schedule(在宅勤務・柔軟な勤務形態)
パンデミック以降、多くのカナダ企業がハイブリッド勤務や完全リモート制度を導入しました。
- 自宅勤務手当(Home Office Allowance)
- フレックスタイム制度
- Work from Anywhere(一定期間どこからでも働ける)
時間や場所に縛られず働ける環境を整える企業が増えています💻🌍
💰 5. Retirement Plan(退職金・年金制度)
カナダの公的年金(CPP)に加え、企業が独自に用意する**グループ退職金制度(RRSP Matching)**があります。
たとえば、
- 社員が給料の5%を積み立てると、会社も同額を拠出してくれる
- 投資運用は自由に選択でき、将来の資金形成につながる
日本の退職金制度よりも、「自分で積み立て・運用する」スタイルです📈
🧘♀️ 6. Wellness & Lifestyle Benefits(ウェルネス・ライフスタイル支援)
近年増えているのが、社員の健康や幸福をサポートする福利厚生。
たとえば:
- ジム・フィットネス費用補助
- マッサージ・ヨガなどの健康支援
- 社員旅行・チームビルディングイベント
- Volunteer Day(ボランティア活動のための有給日)
仕事だけでなく「生き方全体の充実」をサポートする文化が根づいています🌱
🕵️♀️ 7. 就活時にチェックすべきポイント
求人票で “Competitive Benefits Package” と書かれていても、
内容は会社によって大きく異なります。
応募前にチェックしたいのは:
- Dental / Vision / Prescription が含まれているか
- Vacation Days(年次休暇)の日数
- Remote / Hybrid options の有無
- RRSP Matching(退職金制度)の有無
- Top-up や Wellness 補助の有無
面接で「Could you tell me more about your benefits package?」と聞くのもOK👌
むしろ自然な質問として歓迎されることが多いです。
🌟 まとめ:カナダの福利厚生は「生活の質」を支える制度
カナダの企業は、給与よりもトータルな働きやすさを重視する傾向があります。
医療・育児・休暇・健康サポートなど、多方面から社員を支える仕組みが整っているのが特徴です。
海外で働くときは「給与額」だけでなく、benefitsの中身を見ることが大事。
長く安心して働ける会社かどうかの判断基準になります✨
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